二度と還らないものを知れ

以前読んだ『アツイ コトバ』という本の中に「二度と還らないものを知れ」という言葉がありました。

「いつだってなんだってやり直しできるよ!」なんてよく聞きますが、中には取り返しのつかないこともありますよね。

私は中学生のとき、家族との折り合いが悪く母方の祖父母の家に住まわせてもらっていました。

しかし、ある日些細なことで腹を立てた私は、部屋のふすまを木刀でめちゃくちゃに壊してしまったのです。

木の骨組みまで、全部。

その後落ち着いて周囲を見渡すと、それぞれ柄の違う、古びた紙の破片が何枚も落ちていることに気づきました。

きっと何十年も前から、大事に何枚も貼り替えてきたふすまだったのでしょう。何重にも重なったふすま紙が、奥から出てきたんです。

おそらく母が幼かった頃の思い出も、たくさん詰まっていたのでしょうね。

それを私は、骨組みもろとも壊してしまったのです。

ふすまだけでなく、大事に築き上げてきた祖父母の平和な暮らしと共に。

「死ぬこと以外、かすり傷」だなんていうやたら威勢のいいタイトルのブログを書いている私ですが、単に虚勢を張っているに過ぎません。

取り返しのつかないことは、身近なところにたくさん存在しているんですよね。今まさに、この瞬間にも。

「二度と還らないものを知れ」

いつまでも、心に留めておこうと思います。

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク